ちょっと文学的な
23.06.29
『ちょっと文学的なお話を』
皆さんは、選べるという事を当たり前と感じておられると思いますが、選ぶという体勢に自分を持っていく事は、本当は幾つかの条件をクリアしていないと得られない状態でありまして、まず選択肢を絞って、選べる数にまで減らしていかないと、選べない訳ですよね。そうです。生活の中で何を選ぶか、選ぶジャンルも大切になります。子供はお菓子を選ぶとか、おもちゃを選ぶ事になると、全身を奮い立たせて、選ぶことに集中しますよね。ああいう選べるという権利を手中に収めるには、まず、お金が必要です。もしくはどんな動画を見るか、何のアルバムを聴くか、などの場合は、自分が今何を欲していて、どんな目的があって、その動画や曲を選ぶのかを、自覚していなくてはなりません。
そういう意味で、選ぶという行為には、幾つもの条件をクリアした者に与えられる特権的な意味合いがあるということ。選ぶって幾つかの情報を整理して視点を絞っている必要があること。いつも自由に選べるって事は、無敵の富豪か王様のような存在にしか許されないような、そんな状態なんだということ。皆さんが、自分の暮らしを自分で主導権のもとで組み立てていくには、可能な限り情報整理や金銭や時間の余裕、そうです余裕だぜって状態に自分がいなくては、ならないって事です。
さあ、自分の生活は自分で切り拓きましょう。