魔術の切符

『SF文学の拡張性と思想性』
〜想像力で現実を歪ませる〜

2025.03.21

はい。ららChanです。今日は創作論として、物語を書く時に意識すると、自由に作品を構築できる裏技を、紹介したいと思います。それは、理性を現実から切り離して、あり得ない出来事を描くこと。あり得ない事が作品で展開されると、読者は興味や好奇心を掻き立てられる。作者自身も魔術を施すように物語を動かす事を覚えると、文章の構築自体にも、最終的に魔術を扱えるようになる。作品における魔術とはアートです。1つの物を描く角度やスピードにセンスが宿るなら、扱う事を許される魔術があるというお話です。様々な物の見方を分類する、または、既存の思想を自分流にアレンジして、登場人物の会話のあちこちに、散りばめるテクニックがあります。仙人のように語らせる。経験豊かな職人が扱う工具の動きに似た、言葉のリズムや展開が自分の文章に生まれる時に、これがマジックだと直感的に悟れると思います。神話を語る先住民の祈祷師のように、不思議な現実の生まれる創造的な宇宙の起点を所有する事が可能になります。こうだからこうだという理屈に飛躍がある事は、ある意味、神懸かった巫女の言葉を習得する事でもあるのです。さあ、物語を綴って行こう。その先にトンデモ無い世界が待ち受けている。僕らは自分の精神の構造に入り込んで、伝達の在り方にメスを入れていく。こうした言葉の持つ超常的な交通網を知ったら、作家として自立するパワーを帯びたも同然なのだから。僕はこの理屈を、拡張性と呼んでいる。文章に拡張性を持たせること。貴方が作家になれる切符を、この記事で手に入れて下さい。(今日はここ迄)

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